10年ごしの時間旅行(小説)

子どものころ両親の仕事の都合で転校を経験した少女の物語。「カテゴリー:プロローグ」からお読みください。

40- カルチャーショック


言葉のちがいで疎まれたり、生活のちがいを指摘されたり、都会から来たことで嫌味を言われたり、そんなことは普通にあった。

しかし、もといた街が大都市のそばだったため人の入れ替わりが多くて、いろんな人が共存していた場所であり、世の中にはいろんな人がいることを知っていたため、言わせとけと思い、強く気を持つことが出来ていた。

とはいえ、大好きな人たちのいる世界を否定されるのは、13歳の少女にとっては悲しいことだった。