10年ごしの時間旅行(小説)

子どものころ両親の仕事の都合で転校を経験した少女の物語。「カテゴリー:プロローグ」からお読みください。

53- 孤独の最果て


クラスも、部活も、このコミュニティーも、あのコミュニティーも、
全部全部ダメだった。
ここまで人と合わないものなのか?
私が変になってしまったの?

ここまで波長の合う人がいないなんて、
もうこの先、一人も私と合う人はいないのだろうか?

小学校の時、あれだけ友だちが大好きで、楽しかったのは何だったの?

世界は変わってしまったの?