86- 透明なバリア
それでも、透明な何かにバリアされ、できないのだ。
本心の私でいるということが。
昔はできていたはずなのに。
もう、もとの生まれた時のようにはなれないのか。
透明なバリアを人に作ってしまうことを、申し訳なく思う。
どれだけ仲良くなっても、どこかで何かに警戒している。
警戒していることがばれないように、
人が喜ぶように、場が盛り上がるように、気の利く一言が言えるように…
神経を使って、たくさん気を遣って。
でも自分がそうすればそうするほど、相手にも気を遣わせている。気づいている。
それでも、バリアを外すことが出来ない。